足と靴の話

意外と知らない足と靴の知識をご紹介します。

# コンフォートシューズとは?

コンフォートシューズ


コンフォートシューズとは、端的にいうと、足の健康を考慮して作られた履き心地の良い靴のことです。
では、足の健康にいい靴の条件とはどのようなものでしょうか?

1、足を包むアッパー(甲部分)が本革で作られていること。

足というのは一日にコップ一杯分の汗をかくといわれています。
そして、現代人は一日の大半を靴を履いて過ごします。
靴という密閉された状態でそれだけの量の汗をかくわけですから、湿度の高い状態で過ごしていると、足の臭気が増したり、水虫にかかる危険性が増してきます。 そのため、湿気をうまく外に排出してあげる必要があります。 本革は、湿度に応じ、水分を吸収し、放出する機能を持っており、靴内状態を適度な湿度に保とうと働いてくれます。

2、靴ひもなど締め具合を調整できるデザイン。

靴の文化が西洋に比べ浅く、靴の脱ぎ履きの多い日本では靴ひもをしっかり結ぶということは敬遠されがちです。 しかし、靴は足にフィットすることでその機能を発揮するものです。
履きやすいといって靴ひもを緩く履いたり、履き口が大きく開いて留め具も何もないような靴ばかり履いていると、足への負担が大きくなり、タコや魚の目ができたり、足の変形につながります。

3、しっかりと安定したヒールキャップ。

踵を履きつぶして歩いている人を見たことはないでしょうか?
元々そういうデザインの靴もありますが、踵がホールドされていない状態というのは、足にとってストレスのかかる状態です。
靴が大きすぎる場合もそうですが、足と靴のバランスが不安定になり、地面をしっかりつかもうとして足の指に力が入ります。
その結果、巻き爪になったりタコ、魚の目になることがあります。
しっかりと安定したヒールキャップが入って、正しく履いていると、足に靴がついていくため、過度なストレスも生まれませんし、踵骨の変形や靴擦れの防止にもなります。

4、適切な捨て寸(つま先のゆとり)が確保されているデザイン。

椅子に座っている状態(無荷重時)と立っている状態(荷重時)で、足の長さは変わります。
足はアーチ構造をとっており、荷重されることでそのアーチが沈み、足長が伸びます。歩いているとさらに片足づつ、さらに大きな力が加わるので、そのことを考慮した、適切な捨て寸が必要です。
⇒詳しくはフィッティングの項へ!
レディースシューズの中にはつま先が極端にシャープで、捨て寸があまりとられていないデザインのものがあります。
この状態で歩行していると、本来伸びるべき部分が行き場をなくし、高ストレス状態が続くため、足の変形へつながります。

靴の捨て寸

5、衝撃吸収性、安定性があり、適切なローリングのあるソール(靴底)。

アスファルトのような硬い路面では、柔らかい土の地面に比べ、足にかかる衝撃は非常に強く、ある程度の厚みとクッション性がなければ膝や腰にも衝撃が及んでしまいます。
ただ、そうすると靴自体の重さが増してしまいます。
そこで、適切な歩行方向に自動的に転がっていくローリング機能が効果を発揮します。これによって、靴自体が適切な方向に誘導してくれるので、自力で歩くより楽に感じられます。
また、手で持ったとき、多少の重いと感じたとしても、手に靴を履くではありません。しっかりフィットした靴は足全体に重さが分散されるので、存外軽く感じられます。
軽すぎる靴は歩く際に重さを感じずに楽かもしれませんが、上記のように固い路面からの衝撃を直に足、膝、腰に受けてしまうため、疲れやすくなり、身体を痛めてしまう可能性があります。

以上、基本的な機能をご紹介しましたが、これら以外にもメーカーやブランドによって様々な機能を兼ね揃えています。 どのようなブランドがあるかご興味のある方はコチラをご覧ください。

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